橿原訪問看護ステーションは、平成6年に橿原市に第1号の訪問看護ステーションとして開設しました。それから、約20年あまり、地域のみなさまとともに歩んできました。
赤ちゃんから高齢者まで、病気や障がいにこだわらず、依頼があればお住まいへ伺っています。大家族のおうち、一人暮らしのおうち、高齢ご夫婦のおうち、さまざまな暮らしがあります。
訪問看護師だからこそ「こんにちは」と声をかけるとおうちに招き入れていただけます。なかには、10年ほどご家族だけで在宅療養をしておられ、気が付いたら、療養しているご本人もご主人も年齢を重ねて、ご夫婦で寝たきりになっていました。
また、「がん」と診断され、病院で治療を続けていましたが、残りの人生を自分のおうちで大好きな日本酒を味わい、たばこを吸いながら生活したいと決めて退院された方もおられました。
「自分らしく生活する」ことは、ごく普通のことです。病気をしても障がいがあっても「自分らしく生活する」ことができるように関わらせていただくことが訪問看護師の役割であると思っています。
病気や障がいの状態を考慮しながら、安心して生活を続けることができる方法をご本人やご家族と一緒に考えていきます。
生活全般を支えるためには、医師・ケアマネジャー・介護職・リハビリ職など、在宅ケアに関係する多くの職種と協力して、その人らしい生活を続けるためのお手伝いをさせていただきます。